ボードゲームソムリエNaokiです。
今年、2018年にプレイした数多くのゲームの中から
選抜したキワモノゲーム(※)をまとめました。
※ぶっ飛んだゲーム
他のおすすめ記事とは違い、ボードゲームソムリエが、
面白さよりも「とにかくぶっ飛んでいる(笑)」ことを
前提に選んだゲームなので、遊ぶ際はご注意ください。
選抜基準
- 2018年1月1日から2018年12月31日の間に遊んだゲーム
- ボードゲームソムリエがぶっ飛んでいると思ったゲーム
- 遊びやすさ、入手のしやすさなどは全く考慮しておりません
N0.001『へらじかの森』
デザイナー:Hermann Huber
発売年:1999年
入手難易度:★★★★
箱のイラストからヤバさしか伝わってこないトナカイの顔の
インパクトが脳裏に焼き付いて離れないアクションゲーム。
箱のイラストもヤバければ、実際のルールもぶっ飛んでて、
トナカイのコマを向こう岸に渡すというシンプルなルールだが、
そのためには、石のコマをおはじきのように指で弾いて、
トナカイが渡れるように石を設置しなければならない。
写真を見ればわかるが、トナカイの足はそんなに長くない(笑)
しかし、それを指で弾いて渡れるようにしろというのだから、
本気なの?と思ってしまう衝撃的なルールと、やってみると、
意外とゲームになっていて、熱くなってしまうユニークな作品。
No.002『フリー』
デザイナー:Friedemann Friese
発売年:2017年
入手難易度:★★★
ルールを説明しないで始められるというボードゲームの
常識を打ち破る特性を備えた協力カードゲーム。
ゲームが始まるとちょっとずつ、ルールが公開されて、
だんだんとゲームの全貌が浮き上がってくるのが面白い。
しかし、一瞬でゲームオーバーになる可能性を秘めていたり、
ゲームオーバーになると最初からやり直しさせられたりするため、
簡単にはクリアできない鬼畜な仕様になっており、
メンタルの強さも必要とされるという意味ではかなり尖った作品。
No.003『フライングソックス』
デザイナー:Frank Bebenroth
発売年:2014年
入手難易度:★★★
まさにタイトル通りのドイツのアクションゲーム。
もう笑っちゃうくらいシンプルで、
①箱を開けます。②靴下を持ちます。
③投げます。④入れたら勝ちです。
なんだこれ(笑)
こんな子供でも思いつきそうなゲームを
4種類の可愛らしい靴下と異常な量の得点シートと
無駄にでかい箱で、ちゃんと商品で出してくれる
ドイツの懐の広さに感服してしまう作品。
No.004『ストップシーフ』
デザイナー:Rob Daviau & Robert Doyle & Justin D. Jacobson
発売年:2017年(原版は1979年)
入手難易度:★★★★
姿の見えない泥棒を音だけで居場所を見つけるハイテクボードゲーム。
1979年に出た当時は、電池入りの音を出す機械を使っていたが、
30年以上の時を経て、携帯アプリでプレイできるようになった。
泥棒は、道を歩く音や、窓ガラスを割る音などで、だんだんと
居場所がわかってきて、最後は捕まえるために数字を入力するのだが、
失敗すると、昔のアニメみたいな気の抜けた音が出る演出を
備えており、にやりとさせてくれるところがまたニクい作品。
No.005『サイレントパーティー』
デザイナー:鍋野ぺす
発売年:2018年
入手難易度:★★★
「笑ったら負け」という大晦日のあの番組みたいな
企画を実際に体験できちゃうカードゲーム。
やることはとってもシンプルで、カードを出して、
できた言葉を読み上げるだけ。笑ったらアウト!
こんなので笑うわけないじゃんと思いつつ、
やってみると、思わず吹き出してしまうワードが満載(笑)
手作り感がひしひしと伝わってくる見た目と、
「笑ったら負け」というまさかのルールをしっかり
ゲームに仕上げてきた衝撃が忘れられない作品。
No.006『ダス・シュピール』
デザイナー:Reinhold Wittig
発売年:1980年
入手難易度:★★★★
もはや芸術にさえ見える異常な量のサイコロを使うボードゲーム。
この4色の色のダイスを使った10個以上のルールがあり、
バランスゲームから計算ゲーム、運が多いゲームから戦略ゲームまで、
数多く存在し、どれも大量のサイコロを使用するため、
新しい感覚を味わうことができるところが面白い。
全てのサイコロをきっちり積み重ねると、綺麗なピラミッドが
完成するところもまた微笑ましいアーティスティックな作品。
No.007『エレガンツ』
デザイナー:ボボン・ボン・ボジワーイ連邦
発売年:2018年
入手難易度:★★★
おそらく、今年一番笑った超不条理カードゲーム(笑)
やることは簡単で、カードを引いて、得点カードを集めるだけなのだが、
マナーカードという、「引くときにこうしなさい!」といった要求を
してくるカードがあり、これを破ると、得点カードがとられてしまう。
それだけでも面白いのだが、このゲームのすごいところは、
「カードを引くときに『失礼いたします』の一言がないわよ!」
と指摘カード出されて、次の人が「失礼いたします」といったら、
他の人から「カードを引くときにしゃべるんじゃないわよ!」と
怒られるという、もうわけわかんない展開になるのが最高(笑)
むかつきを通り越して、大爆笑してしまうベスト・オブ・不条理作品。
No.008『フリーズ』
デザイナー:Andrea Meyer & Hans-Peter Stoll
発売年:2010年
入手難易度:★★★★
実際に即興演劇をしてもらって、誰が主役で誰が脇役なのかを
当てるという、日本人にはかなりハードルの高いボードゲーム。
面白いのは、主役や脇役を当てるゲームなのに、
前に出てきて、演劇をする人たちは、自分以外、
誰が主役で誰が脇役なのか、わからないところ。
そのため、決められたテーマの中で、主役なら主役っぽく、
脇役なら脇役っぽい演技をしなければならず、それを即興で
相談なしで始まるわけだから、もうカオスすぎる(笑)
他のボードゲームでは味わえない体験が間違いなくできる作品。
No.009『むかつく友達、行きたくないパーティ』
デザイナー:Friedemann Friese & Marcel-André Casasola Merkle
発売年:2005年
入手難易度:★★★★
タイトルから危ない匂いしかしない、一緒に遊ぶ人をむちゃくちゃ
選ぶ、ブラックユーモアがこれでもかと詰まった怪作ボードゲーム。
「裏人生ゲーム」という通り名がつくほどの壮絶な人生を体験でき、
普通の日常会話では口に出すのも憚られる危ない単語がこれでもかと
出てくる振り切った世界観からは、もはや貫禄すら感じさせる。
テーマはぶっ飛びすぎているが、ゲーム自体は結構まともで、
堕落した人生をおくるための戦略を考えるのがまた面白く、
そこのギャップも合わせて、熱狂的なファンが数多く存在する作品。
No.010『ダイイングメッセージ』
デザイナー:埼玉ゾンビ研究所
発売年:2018年
入手難易度:★★★
箱がまさかのゴミ袋という見た目からもうヤバイボードゲーム。
ゲームは人狼のように、プレイヤーの中に、殺人鬼が1人いて、
毎晩1人ずつ消されてしまうのだが、消された人は、死体の状態
(顔うつ伏せで手を伸ばしたポーズ)で、犯人の顔を20秒だけ描いて、
そこから犯人をみんなで推理するという、完全なるバカゲー(笑)
さらには、癖のありすぎるイラストに、犬を引いたプレイヤーは、
「ゲーム中、ずっとワンワンしか言うことができない」
という、まさかのルールを躊躇なく組み込んでくる
頭のネジが外れているとしか思えない(褒め言葉)狂気的作品。
以上が、ボードゲームソムリエの2018年にプレイした中のキワモノゲーム10選でした。
今年、一緒にこんなぶっ飛んだゲームを一緒に遊んでくださった皆様、
本当にありがとうございました。
来年も、またぶっ飛んだゲームに出会えますように(笑)
by ボードゲームソムリエ Naoki
【注意】入手難易度は執筆時のものです。再販・絶版・流通状況により変わります。