ボードゲームソムリエNaokiです。
今年も、2024年にプレイしたゲームの中からキワモノゲーム(※)をまとめてみました。※ぶっ飛んだゲーム
正直、今年遊んだボードゲームは名作揃いで、ここに掲載しているものも、キワモノと謳ってますが、
ベスト10にランクインしていたものもあったくらいの豊作の年でした。
それゆえ、今までで一番ベスト10やキワモノ10を選ぶのが難しかった年だったと思います。
それぞれ15選にしようかと考えたくらいでしたが、なんとかまとめることができました。
他のおすすめ記事とは違い、ボードゲームソムリエが面白さ以上に「とにかくぶっ飛んでいる」ことを前提に選んだゲームなので、遊ぶ際はご注意ください。
歴代10選はこちら
2023年キワモノゲーム10選
2022年キワモノゲーム10選
2021年キワモノゲーム10選
2020年キワモノゲーム10選
2019年キワモノゲーム10選
2018年キワモノゲーム10選
2017年キワモノゲーム10選
2016年キワモノゲーム10選
2015年キワモノゲーム10選
選抜基準
- 2024年1月1日から2024年12月31日の間に遊んだゲーム
- ボードゲームソムリエがぶっ飛んでいると思ったゲーム
- 遊びやすさ、入手のしやすさなどは全く考慮しておりません
- あくまで順位付けのランキングではなく、”10選”になります
N0.001『スノーウェア』
デザイナー:Steffen Benndorf
発売年:2021年
入手難易度:★★★
実質、ほぼ1種類のカードだけで完成しているといっても過言ではない衝撃のカードゲーム。
表面が火事、裏面が雪になっていて、うまく火事を消すことを目指すゲームなのだが、
ゲームとして面白くなるかどうかが、結構プレイヤー側に丸投げされているような不思議な感覚が癖になる(笑)
独特なゲームを体験したい人であれば、ぜひとも一度はプレイしてほしい作品。
N0.002『マサラマジック』
デザイナー:PRA
発売年:2018年
入手難易度:★★★★
カレーのスパイスを香りで判断して、ポーカーの役をつくることを目指すというぶっ飛びゲーム。
ゲーム中、ずっとカレーのスパイスを嗅いでいると、鼻がおかしくなってくるので、説明書に
「時折、コーヒーなどの匂いを嗅いでやわらげてください」とある一文が最高。
遊んだスペースがカレーくさくなるので、公共の場やボードゲームカフェなどでは遊べないので、
ハードルが高いが、ぶっ飛んだゲームを遊びたい人は、ぜひとも一度体験してほしい作品。
N0.003『ミニシヴィライゼーション』
デザイナー:mor!
発売年:2024年
入手難易度:★★
32枚のカードとA6サイズの記入シートだけで2時間近くの大ボリュームの重量級ゲームを生み出したことに成功した作品。
これまで、複雑化している紙ペンゲームは、いくつか存在してたが、日本独自のボードゲームの特徴ともいえる
「ミニマリズム」を通して、ただシンプルで面白いだけでなく、大ボリュームでも面白いということを証明したゲーム。
ベスト10とどちらにいれるか迷ったくらいの完成度だったが、インパクトのすごさでこちらにランクインした。
N0.004『エスペライゼーション』
デザイナー:Keisei
発売年:2019年
入手難易度:★★★(製品版は★1)
「言語が生まれるプロセス」を見事、ボードゲームに落とし込むことに成功した協力ゲーム。
ゲーム開始時、プレイヤーは話せる単語が15個しかない状態でスタートし、
ジェスチャーなども駆使しながら、新しい言語を生み出していく数時間に及ぶ体験は、まさに唯一無二。
これまで数多くのキワモノゲームを遊んできたが、その中でも頭1つ抜きん出た斬新さは後世に語り継がれるだろう。
N0.005『すりすりあんこう』
デザイナー:るりるり
発売年:2023年
入手難易度:★★★
見た目のインパクトが過去トップクラスのボードゲーム(笑)
内容もあんこうの中に入っている肝や卵を指ですりすり触って何個か当てるという超簡単そうだが、
やればやるほど妙にわからなくなる不思議なゲーム性が独特で最高な作品。
まさに「アナログ」でしか体験できないこのゲームのキワモノさを一度は体験してもらいたいところだ。
N0.006『アケド』
デザイナー:詳細不明
発売年:詳細不明
入手難易度:★
ひたすらレバガチャやボタン連打して殴り合うアクションボードゲーム。
地味に戦略があったり、ギミックのこだわりようが尋常じゃなかったり、
自分のキャラがやられると悲惨な姿になったりと、なかなかぶっとんでて面白い。
シリーズも多く、アニメ化もされているぐらい勢いがあるので、
見た目でピンと来た人には、ぜひとも日本に入ってきたこのタイミングで体験してほしい作品。
N0.007『ルートン・ローデッド』
デザイナー:詳細不明
発売年:2021年
入手難易度:★★★
ベースはシンプルな同時だしカードゲームなのに、人とだすカードがかぶると急に銃で打ち合うアクションゲーム。
ゲーム的につっこみたいところは、言いたいことはあるのだが、それをふまえても、
銃撃戦しない方が勝つためにはよいのに、銃撃戦しないと寂しくなるという、
勝利とは、また別の楽しさが人間には必要なことを教えてくれるボードゲーム(笑)
銃の性能もほどよく撃ちづらくて、もたついてしまう部分もふまえて盛り上がる爆笑間違いなしの作品。
N0.008『フォグ・オブ・ラブ』
デザイナー:Jacob Jaskov
発売年:2017年
入手難易度:★★★
恋愛をテーマにした本格派ボードゲーム。ものすごい数のシチュエーションカードがあるのが特徴。
ゲーム開始時に自分のキャラクターの職業や性格を決めるのだが、これがぶっ飛んだカードが結構入っていて面白い。
ゲーム自体は、かなり独特で不思議な感覚のゲームなのだが、「恋愛」をガチでボードゲームに落とし込もうとしている
熱意を感じさせられる作品なので、そこに興味ある人には、ぜひとも遊んでほしい作品である。
N0.009『ロード・キル・ラリー』
デザイナー:Daniel A. George (I)
発売年:2010年
入手難易度:★★★★
R18指定のアメリカのカルト映画「デスレース」をテーマにしたボードゲーム。
いろんなぶっ飛んだテーマのボードゲームを遊んできたが、その中でも頭1つ抜けた作品。
テーマの再現性が高く、さらにはネタゲーで終わらせず、マニアにも斬新さを感じさせるような
完成度を誇るという意味で、テーマとは別のぶっ飛び具合も併せ持つという意味でカルト的な人気も頷ける一作。
N0.010『キャッシュ&ガンズ ライブ』
デザイナー:Ludovic Maublanc
発売年:2007年
入手難易度:★★★★
元々、このゲームの元ネタとなるゲームは大好きなこともあり、気になってたのだが、
プレイ人数が8~20人(10人以上が理想)、人数1人つき5平米の場所が必要という、
「これはボードゲームなのか?」と思わせるほどの条件の厳しさを持つゲーム。
ルールを読む段階では、子どもがやるようなピストルごっこみたいなゲームで、
「これは本当に面白いのか?」と不安になってくるが、いざ、遊んでみると、
それが杞憂だったと思わせてくれるほど、想像以上に盛り上がって面白かった作品。
なかなか遊ぶためのハードルが高いが、インパクトは絶大で、個人的にベスト10入れようか
迷ったくらいの作品なので、元ネタが好きな人なら、ぜひとも遊んでほしい一作。
特別賞(拡張):キャッシュ&ガンズ・ヤクザ
デザイナー:Ludovic Maublanc
発売年:2007年
入手難易度:★★★★
名作ゲーム「キャッシュ&ガンズ」の拡張。拡張ということで、特別賞として紹介。
通常、拡張といえば、ゲームバランスをよくするモノが多いのだが、この拡張は、
「ゲームバランス?しらんけど?」とでも言うかの如く、派手にするタイプの拡張。
その荒々しさは、数あるボードゲームの中でも、群を抜いており、
6~9人でないと遊べないという敷居の高さもあいまって、なかなかお目にかかれないが、
そのぶっ飛び具合は鮮明に記憶にのこること間違いないだろう。
以上が、ボードゲームソムリエの2024年にプレイした中のキワモノゲーム10選でした。
今回、キワモノとして紹介したゲームの中でも、ベスト10に元々いれる想定のものだったのも多かったのですが、
今年は、ぶっとんでいて面白いゲームも多く、あえて、こちらで紹介したゲームも少なくありません。
少し前は、キワモノ10といえば、正直、面白さはそこまでではないけど、ぶっとんでるゲーム(笑)
という意味合いが強かったですが、完成度の高いゲームも増えてきていることをひしひしと感じる1年でした。
今年は700近くのゲームを手に入れましたが、その中には、ぶっとんだゲームも数多く存在し、
「このゲーム、どういうシチュエーションで、いつ遊ぶの?(笑)」と思うゲームもありますが、
そんなぶっとんだゲームたちをいつも遊んでくれるメンバーに感謝します。
来年もぶっとんだゲームに出会えますように!
by ボードゲームソムリエ Naoki
【注意】入手難易度は執筆時のものです。再販・絶版・流通状況により変わります。