ボードゲームソムリエNaokiです。
今年、2020年にプレイした数多くのゲームの中から選抜したキワモノゲーム(※)をまとめました。※ぶっ飛んだゲーム
他のおすすめ記事とは違い、ボードゲームソムリエが面白さ以上に「とにかくぶっ飛んでいる(笑)」ことを前提に選んだゲームなので、遊ぶ際はご注意ください。
歴代10選はこちら
2020年ベストゲーム10選
2019年キワモノゲーム10選
2018年キワモノゲーム10選
2017年キワモノゲーム10選
2016年キワモノゲーム10選
2015年キワモノゲーム10選
選抜基準
- 2020年1月1日から2020年12月31日の間に遊んだゲーム
- ボードゲームソムリエがぶっ飛んでいると思ったゲーム
- 遊びやすさ、入手のしやすさなどは全く考慮しておりません
- あくまで順位付けのランキングではなく、”10選”になります
N0.001『クロコディナー』
デザイナー:詳細不明
発売年:2018年
入手難易度:★★
クロコダイルのマスクをつけて、自分のマスクの色と同じ魚をくわえることを目指すアクションゲーム。
見た目から既に面白く、いざゲームをやってみると、顎の使い方とか地味にテクニカルなところがあって、ゲーム性があるのもまた面白くて、つい笑ってしまう。
出落ち感はすごいが、見た目がキャッチーで爆笑間違いなしの作品なので、こういうのが大好きな人はどうぞ笑
N0.002『マンモスの谷』
デザイナー:Bruno Faidutti
発売年:1991年
入手難易度:★★★★
原始時代の厳しさを味わえるボードゲームで、マゾ向きとも言われるほどの作品。
原始時代をテーマにしたゲームは基本、過酷なゲームバランスになっていることが多いのだが、このゲームはその中でも群を抜いており、その理由として民族(プレイヤー)同士の争いが非常に激しいからだろう。
誰かが1位になろうとすれば、それを妨害の繰り返しで、「このゲーム終わるのか?」と冷や汗をかいてしまうレベルで、それに加え、突発的に起こるこれまた激しいイベントのオンパレードは、もはや笑ってしまう。
今から20年近く前のゲームはこういう時代だったなというのを思い出させてくれるゲーム。
N0.003『ラヴィーン』
デザイナー:Mathew Sisson
発売年:2017年
入手難易度:★★★
個人的に「無人島」をテーマにしたゲームは好きで、このゲームも無人島サバイバルをテーマにした作品。
このタイプのゲームは、だいたい非常に厳しいバランスになっているのだが、それ以上にプレイヤーのメンタルが狂っていく感覚がシステムとして組み込まれており、カオスなアクションが盛り沢山なのがこのゲームの特徴だ。
例えば、急に腕相撲が始まったり、家族の名前を当てなければなぜかライフが減ったり、「私はキャプテン◯◯だ!」と叫ばなければいけなくなったりと、ぶっ飛んだ展開になるのは間違いないキワモノゲーム。
N0.004『ゴリラ人狼』
デザイナー:日本語研究部
発売年:2019年
入手難易度:★
ゴリラと密猟者の攻防を描いた人狼ゲーム。バカゲーの最高峰の1つ。
このゲームの特徴はなんといっても、「ウホッ」しか言えないのに人狼ゲームをやるところ(他にもうなずくとかドラミングとかはあるが笑)。これだけでもう爆笑の嵐は確実だ。
ウホッではゲームにならないが、誰かが殺されてしまうたびに、3文字の言葉を2つまで残すことができ、その言葉は生き残ったゴリラたちが話すことができるようになって、だんだん推理できるところが面白い。
とはいえ、人を選ぶのは確実なので、何を見せあっても許しあえる間柄でやるのを推奨したい。
N0.005『GOTO!』
デザイナー:北条投了
発売年:2020年
入手難易度:★★★
時事ネタをゲームにするのが特徴でもあるデザイナーによるGotoキャンペーンをテーマにしたインディーズゲーム。ベースはモノポリーのすごろくなのだが、うまくGotoを再現しているのがすごい。
このゲーム、すごろくなのにサイコロを振らずに3〜6の中から数字を選んで進めるところが面白く、当然、他の人のホテルに止まると宿泊料が取られてしまうので、止まりたくない。
だが、ホテル側は他の人が止まって宿泊してくれるとGotoキャンペーンで国からお金をもらうことができるというルールがあるため、「お金(ギフトカードであげるという設定)を上げるから、うちのホテル泊まって!」とお金をばらまくような宣伝合戦にだんだんと変わっていくゲーム展開はかなり独特。
時事ネタゲームは当たり外れが大きいところはあるが、再現度が非常に高いゲームもあるので、これからもプレイするのが楽しみなシリーズだ。
N0.006『テンビーン』
デザイナー:詳細不明
発売年:詳細不明
入手難易度:★★★★★
古参ゲーマーから「赤本」と呼ばれる「ゲームカタログ235」に掲載されているバランスゲーム。
大きさの違うパチンコ玉のようなボールを動かしてシーソーのバランスを維持するようにしなければならないため、普通のバランスゲームとは違う頭の部分を使う感じが面白い。
バランスゲームといえば、落としてはいけない器用さが必要となるものがほとんどだが、このゲームは器用さではなく、理系の知識が異様に求められる珍しい作品。
N0.007『モンテローラ』
デザイナー:Ulrike Gattermeyer-Kapp & Manfred Kapp
発売年:2003年
入手難易度:★★★★
ビー玉をコマとして斜面を登ったり降りたりするすごろくゲーム。
ビー玉なので、川に入れば一気にショートカットできるところがダイナミックな作品だ。
見た目も可愛らしく、気軽にわいわい遊ぶ子供向けと思いきや、想像以上にエグいゲームで、特にゲームをスタートした直後が、非常に団子状態になる(ビー玉なので、同じマスに止まれない!)ため、川にどんどん落ちてスタート地点に滑り落ちる一番の難関ルートになっている鬼畜なギャップが記憶に残る一作。
N0.008『君が撃て俺が葬る』
デザイナー:我奈妻
発売年:2019年
入手難易度:★
ガンハンティングをテーマにした超短時間で遊べるインディーズカードゲーム。
このタイプのゲームは、誰を撃つかをプレイヤーが選ぶことができるのだが、まさかの撃つプレイヤーが最初から決まっており(ときにはなぜか自分も撃つ笑)、その相手に向けて、「撃つ」「避ける」「タバコを吸う」のどれか1枚を10秒以内に選ぶだけに焦点を絞っているシステムが思い切っていて新しい。
これだけシンプルで短時間で遊べるのに、想像できないドラマが生まれるところがかなり印象的だった作品で、ベスト10かキワモノ10か悩んだが、超短時間で遊べることとたまに自分を狙い撃ちするところがユニークだったのでこちらにランクイン。
N0.009『じゃじゃじゃじゃーん』
デザイナー:詳細不明
発売年:2019年
入手難易度:★
箱絵からもう「このゲームなんかヤバい」と思わせてくれるカードゲームで、見事にそれを成し遂げてくれた作品(笑)
要するに麻雀のシステムで「同じ色のじゃじゃじゃじゃーん」を揃えるだけなのだが、揃ってロン!としたときに自分が捨てた札で、他の人がじゃじゃじゃじゃーんを揃えていると、逆転負けしてしまうルールがあるのだが、これをやられた衝撃はもう他の追随を許さない!
自分が気持ちよく「じゃじゃじゃじゃーん!」とゴールの掛け声をしたあとに、他の人から「じゃじゃじゃじゃーん!」と合わせられて逆転負けしたときのなんともいえない喪失感は、今年トップクラスのインパクトだったのは間違いない・・・。
N0.010『ゲーミングスパイス』
デザイナー:反社会人サークル
発売年:2020年
入手難易度:★★
毎度毎度、強烈なゲームを発表する反社会人サークルの新作。いろんな意味で歴史に残るゲーム。
まさかのスパイスを食べて味覚で遊ぶという前代未聞の作品で、箱を開けただけで、強烈なスパイスの香りが部屋全体に漂ってしまう(なので、公共スペースで遊ぶ場合は要注意!)という文句なしのキワモノゲーム・オブ・ザ・イヤー。
しっかりスパイスブランドとコラボして本気で大量にスパイスを入れているところもぶっ飛んでいて最高!
ゲームとしては、お題にそったスパイスを調合して相手に当ててもらうことを目指すのだが、正直ゲーム性がどうこういった類ではなく、もうこれをしっかりボードゲームとして製品化したことに拍手を贈りたい作品。
以上が、ボードゲームソムリエの202o年にプレイした中のキワモノゲーム10選でした。
今年はコロナで大変でしたが、来年はもう少しボードゲームが自宅以外でも遊びやすくなったらいいなぁ。
そして、来年もぶっ飛んだゲームに出会えますように(笑)
by ボードゲームソムリエ Naoki
【注意】入手難易度は執筆時のものです。再販・絶版・流通状況により変わります。