Column & Recommend

ボードゲームコラム

ボードゲームソムリエ 2020年ベストゲーム10選

ボードゲームソムリエ Naokiです。

コロナの影響もあり、例年よりあまりボードゲームを遊ぶことができなかった年ではありますが、なんとか、2020年の中でプレイしたゲームの中からベスト10をまとめました。

他のおすすめ記事とは違い、ボードゲームソムリエの好みが色濃く出ていますが、ご了承ください。

歴代10選はこちら

2020年キワモノゲーム10選
2019年ベストゲーム10選
2018年ベストゲーム10選
2017年ベストゲーム10選
2016年ベストゲーム10選
2015年ベストゲーム10選

選抜基準

  • 2020年1月1日から2020年12月31日の間に遊んだゲーム
  • ボードゲームソムリエがその中で面白いと思ったゲーム
  • 遊びやすさ、入手のしやすさなどは全く考慮しておりません
  • あくまで順位付けのランキングではなく、”10選”になります

No.001『蒸気の時代(DX版)』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4557340/age-steam)

デザイナー:Martin Wallace
発売年:2019年(初版は2002年)
入手難易度:★★★

重量級ゲームを量産するゲーマー御用達デザイナーの代表作。

昔から知ってはいたものの、当初は重ゲーをほとんどやらなかったので手つかずにしておいたら絶版になってしまって遊ぶ機会をなくしていたが、去年にDX版が登場したのでやっとプレイ。

借金前提でゲームが進むため、黒字にするのすらキツいゲームバランスの鉄道経営ゲームなのだが、今までプレイしてこなかったことを後悔するほどの不朽の名作だった。重ゲーが嫌いでなければ、ぜひとも遊んでおきたい作品。

No.002『オリフラム』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4949335/oriflamme)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4982124/oriflamme)

デザイナー:Adrien Hesling & Axel Hesling
発売年:2019年
入手難易度:★

2020年フランス年間ゲーム大賞を受賞したカードゲーム。

特殊能力がたくさんあるカードゲームは個人的にあまり好きではないのだが、おそろしく短時間で終わるゲーム設計になっているため、そのストレスを感じさせないことに衝撃を受けた作品。

短時間で思考性の高いゲームを遊びたい人におすすめのゲーム。

No.003『ピクチャーズ』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4946885/pictures)

デザイナー:Christian Stöhr & Daniela Stöhr
発売年:2019年
入手難易度:★

ボードゲームの賞で一番格式が高いと言われる「ドイツ年間ゲーム大賞」の2020年に見事大賞に輝いた作品。

並べられた写真を積み木や石、靴紐など様々なツールで表現して他の人に当ててもらうゲーム。

無理!と思ってしまいそうな難しさ(特に靴紐の難しさは他の追随を許さない)だが、意外とわかって盛り上がるところが面白いパーティーゲームの名作。

No.004『シティ・オブ・ザ・ビッグ・ショルダーズ』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4223934/city-big-shoulders)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4978802/city-big-shoulders)

デザイナー:Christian Stöhr & Daniela Stöhr
発売年:2019年
入手難易度:★★★

ボードゲームの中でも屈指の重さを誇る「18xx」シリーズのシステムを搭載したワーカープレイスメント作品。

シカゴの資産家となって、大火事で焼け野原となったシカゴに会社を設立して株を発行し、復興させていく経済ゲーム。

18xxシリーズではおなじみの「自分のお金と会社のお金は別」システムをうまくワーカープレイスメントに落とし込んでおり、かなり時間はかかるが、それを忘れさせるほどの面白さを持つ作品。重ゲー好きなら、ぜひともやっておきたいゲーム。

No.005『クラスク4』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5618751/klask-4)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5618752/klask-4)

デザイナー:Christian Stöhr & Daniela Stöhr
発売年:2019年
入手難易度:★★★

2014年に登場し、2人ゲームとして爆発的な人気を誇った「クラスク」が4人プレイできるようになった。相変わらず、箱はでかくて値段もかなり高め。

相手のくぼみにボールを入れるか、白い磁石を相手に2個以上くっつけたら勝ちというシンプルなルールはそのままに、4人でわいわいパーティーゲームとして遊んだり、チーム戦もできるようになった。

純粋にこのタイプのゲームを4人同時に遊ぶことができて、面白くないわけがないアクションゲームの名作。

No.006『平遥』

(引用:https://bodoge.hoobby.net/games/heinous)

デザイナー:王徳繁と静言思桌游デザインチーム
発売年:2019年
入手難易度:★★★

少し前にボードゲーム界で話題になった三大中華圏デザイナーの1人の代表的作品。

お金を使うボードゲームの大半に登場する「銀行」をテーマとした作品で、自分が受けた借金や融資を元手に運用し、自分の資産よりも大きな商売をする銀行を見事に再現した経済シュミレーションゲーム。

ただお金をくれるだけの存在だった銀行そのものをここまで完成度の高い作品に仕立て上げた手腕は素晴らしいものの、非常に理解しづらいルールブックがたまに傷だが、経済ゲームが好きな人は、ぜひ一度体感しておきたい名作。

No.007『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5261714/race-galaxy)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5012465/race-galaxy)

デザイナー:Thomas Lehmann
発売年:2007年
入手難易度:★★★★(オンラインプレイであれば★1)

2020年はコロナの影響で、顔をあわせてボードゲームをする機会がぐっと減ってしまったが、その代わりとしてお世話になったのが、オンラインでボードゲームを遊べるサイトだ。

今やオンラインで遊べるボードゲームの数はとても多く、しかも言語依存が各プレイヤーのブラウザで自動的に翻訳された状態で遊べたり、カーソルを当てるだけでそのカードの効果がわかったり(このゲームのアイコンは非常にわかりにくくて有名)して、数あるオンラインで遊んだゲームの中では、遊びやすさも含めて、一番感動した作品。

ものすごい数のカードを把握し、コンボや戦略の常套手段を理解していないとほぼ勝てないため、初心者と上級者の差が顕著に出てしまうゲームではあるが、このゲームにドハマリしてしまう中毒者が続出するのも納得のゲーム。同系統のサンファンが好きな人は一度は遊んでおきたい作品だ。

No.008『ポンテ・ヴェッキオ』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/453851/ponte-vecchio)

デザイナー:Spartaco Albertarelli
発売年:1996年
入手難易度:★★★★

イタリアのフィレンツェに実在する橋の上に宝飾店が立ち並ぶヴェッキオ橋を舞台にしたボードゲーム。

その橋の再現クオリティも見事だが、橋の上に店を立てて、そこを往復する金持ちに自分の店に立ち寄ってもらってお金を稼ぐテーマも面白い。

もちろん、自分の店に来てもらうには、様々な交渉や読み合いが必要で、プレイヤーに丸投げしたゲームバランスは時代を感じるが、またそれはそれで潔さのいい作品。

デザイナーもメーカーもテーマもイタリアなので、このゲームにかける情熱は、一度お目にかかっておきたいところだ。

No.009『船内で密輸業者!』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/262975/schmuggler-bord)

デザイナー:Detlef Wendt
発売年:1992年
入手難易度:★★★★

最初は簡単すぎ!と思っていたら、だんだんカオスになる難しさが癖になる可愛らしいイラストが特徴の記憶ゲーム。

記憶ゲームはそこまでゲーマーには人気のないシステムではあるが、この記憶ゲームは記憶するものがコロコロ移動するので、パッケージのようなてんやわんや感があってシビアな記憶ゲームではなく、パーティーゲームのような楽しさを生み出している。

システム重視のゲーマーには向いていないが、みんなでわいわい盛り上がるゲームが好きならぜひとも試してほしい作品。

No.010『市場の商人』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/3054365/mercante-fiera)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/145752/mercante-fiera)

デザイナー:詳細不明
発売年:1755年
入手難易度:★★★

イタリアでは子供から大人まで、知らない人はいないと言われる伝統のあるカードゲーム。

要するにカードを使った宝くじなのだが、カード1枚1枚を参加者全員でオークション(当然、この時点ではどのカードが大儲けできるかはわからない笑)をするところが盛り上がる理由の1つだろう。

運ゲーといえばそれまでなこともあり、これをベスト10にいれるか悩んだが、必死に手に入れたカードが大当たりするまでの当選発表の時間が待ち遠しく、あたったときの快感が病みつきになるのは、普通のゲームじゃ味わえないと感じたのでランクイン。大人数で老若男女でわいわいしたいときにおすすめ。

 

以上が、ボードゲームソムリエの2020年にプレイした中のベストゲーム10選でした。

今年、一緒に遊んでくださった皆様、ありがとうございました。

意外と最近のゲームが多めだったのも驚きましたが、名作がたくさん登場してきて嬉しいですね。

来年も素敵なゲームに出会えますように。

by ボードゲームソムリエ Naoki

【注意】入手難易度は執筆時のものです。再販・絶版・流通状況により変わります。

Contact

お問い合わせ

お仕事のご依頼やご相談は
「問い合わせフォーム」よりお願いいたします。

ページトップへ