ボードゲームソムリエNaokiです。
ボードゲームは、なんと、
毎年1000個を超える新作が発表されています。
そんな膨大な数のボードゲームの中から、
面白いゲームを探すのはとても大変なことです。
そんなときにオススメなのが、
ボードゲーム界のアカデミー賞的立ち位置でもある
「ドイツ年間ゲーム大賞」です。
「ドイツ年間ゲーム大賞」とは?
実はドイツは、ボードゲームが著しく発展しており、
「ドイツゲーム」という言葉が生まれるほど、
非常にレベルの高いボードゲームが数多く存在します。
その背景にあるのが、この1979年から始まった
「ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)」で、
ゲームの専門家10人が、その年に発表された
ゲームの中から1番(大賞)を決める賞です。
わかりやすく言えば、映画のアカデミー賞の
ようなもので、この「ドイツ年間ゲーム大賞」
で1番に選ばれると、ドイツ国内だけでなく、
世界中にその名が知れ渡るようになります。
大賞を受賞したゲームは、
そのどれもが素晴らしく完成度が高く、
まさにボードゲームの名作揃いといえますが、
今回は、10作品を厳選して、ご紹介します。
選択基準
- ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
- アマゾンで購入可能(2018/10/11公開時)
- ボードゲームの楽しさを知り、次に遊ぶゲームを
何にしようか考えている人に、ぜひとも遊んでほしい作品
No.001『スコットランドヤード』
戦略性:★★★★☆
運:★★☆☆☆
プレイ人数:3〜6人
受賞歴:1983年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
美しく描かれたロンドンの地図を舞台に、
警察官と怪盗Xに分かれて、鬼ごっこをするボードゲーム。
警察にバレないようにドキドキしながら逃げる怪盗Xと
姿の見えない怪盗Xがどこにいるのかを推理する警察の
2つの楽しみ方があるところも素晴らしい。
ちなみに舞台が東京版になった姉妹品もあるので、
馴染みのある日本を舞台に遊びたい人はそちらもどうぞ。
No.002『バルバロッサ』
戦略性:★★☆☆☆
運:★★★☆☆
プレイ人数:3〜6人
受賞歴:1988年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
粘土を使って作品をつくり、当ててもらうボードゲーム。
ただし、わかり易すぎて、早く当てられたり、
わからなすぎて、最後まで当ててもらえなかったりすると、
得点が増えないので、わかりそうでわからない作品を
つくるのが、このゲームの大きなポイント。
ただ、それよりも、子供の頃にしか触れることのなかった
粘土で遊ぶ懐かしさと、それを使って芸術作品をつくっている
ような新感覚は、今までにない楽しさを提供してくれる一作。
No.003『ブラフ』
戦略性:★★★☆☆
運:★★★☆☆
プレイ人数:2〜6人
受賞歴:1993年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン2」に、
登場したこともあるサイコロを使ったボードゲーム。
『ブラフ』とは「はったり」という意味で、
「いい加減なことを本当らしく大胆に話す」ことで、
ゲームを有利に進めることができるのが面白い。
カップを振るのも純粋に楽しく、気の合う仲間と
「はったり」を思う存分、味わうことができるだけでなく、
確率を計算して、真剣に勝負ができるゲームでもあるため、
初心者から熟練者まで幅広く、楽しめる作品。
No.004『カタン』
戦略性:★★★★★
運:★★★☆☆
プレイ人数:3〜4人
受賞歴:1995年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
ボードゲームの先進国「ドイツ」において、
最大級のヒットを記録したボードゲームの代表作。
「カタン」という無人島を開拓し、繁栄を目指す
ゲームで、資源を産出して家や街をつくったり、
他の人と資源を交換したりと、これまでの
ボードゲームにはなかった新しいプレイ感が特徴。
この『カタン』をきっかけにして、
ボードゲームの世界にのめり込んだ人も多く、
20年以上経った今も愛され続けているボードゲーム。
No.005『カルカソンヌJ』
戦略性:★★★☆☆
運:★★☆☆☆
プレイ人数:2〜5人
受賞歴:2001年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
フランスの城塞都市『カルカソンヌ』を
テーマにしたボードゲーム界を代表する名作。
ボードゲームソムリエNaokiが、ボードゲームに
はまるきっかけとなったゲームでもあり、
他の記事でも紹介するほどのオススメゲーム。
参照リンク:「テレビゲームやスマホゲームはよくやるけど、
ボードゲームをやったことがない人にオススメのボードゲーム10選」
シンプルで奥深いルールと綺麗なイラストで
ボードゲームをやったことのない人から、
ベテランまで、幅広く愛されている傑作。
No.006『チケット・トゥ・ライド・アメリカ』
戦略性:★★★☆☆
運:★★★☆☆
プレイ人数:2〜5人
受賞歴:2004年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
乗車券を購入して、アメリカを横断するボードゲーム。
初心者から熟練者まで、幅広い層に支持を得ている
作品で、アメリカ以外にも世界中の様々な路線の
バージョンが存在するほどの人気を誇る作品。
美しく描かれた大きな地図にオシャレな鉄道のコマを
並べていく様子を見ているだけでもワクワクしてくる
純粋な楽しさは、まさしくボードゲームの王道といえる。
No.007『ドミニオン』
戦略性:★★★★☆
運:★★☆☆☆
プレイ人数:2〜4人
受賞歴:2009年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
1979年から始まったドイツ年間ゲーム大賞の中で
唯一、3冠を達成した伝説のボードゲーム。
日本だと遊戯王やポケモンで有名な
「カードを集めてバトルをするカードゲーム」の
人もこのゲームにはまり、一大ブームを生み出した。
遊戯王やポケモンカードゲームが好きな人なら、
まず、間違いなくドハマリするであろう作品。
No.008『ディクシット』
戦略性:★★☆☆☆
運:★★★☆☆
プレイ人数:3〜6人
受賞歴:2010年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
SMAPの木村拓哉さんがこのゲームを
好きと公言したことでも話題になった
綺麗なイラストに「タイトル」をつけて、
当ててもらうフランスのカードゲーム。
ただし、誰でも簡単にわかってしまったり、
誰もわからない意味不明なタイトルにすると、
失点してしまうため、わかりそうでわからない
曖昧なタイトルをつけるところが面白い。
勝敗よりもコミュニケーションに特化した
ゲームでもあるので、ボードゲームに慣れて
いない人にも安心してオススメできる傑作。
No.009『花火』
戦略性:★★★☆☆
運:★★★☆☆
プレイ人数:2〜5人
受賞歴:2013年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
日本が大好きなフランス人のデザイナーが、日本特有の
「阿吽の呼吸」をうまく再現した協力型カードゲーム。
通常、ゲームは、誰かが1位になるのを競い合うのが
主流だったが、全員で協力してゲームをクリアする
というジャンルで初めて大賞を受賞し、話題になった。
自分自身の手札が見えない中、進めなければならない
このゲームは、他の人との結束力が試される、普通の
ゲームとは違った体験をもたらしてくれる作品。
N0.010『アズール』
戦略性:★★★★☆
運:★★☆☆☆
プレイ人数:2〜4人
受賞歴:2018年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品
タイルアーティストとなって、
宮殿の壁を装飾するボードゲーム。
見ているだけでも惚れ惚れしてしまう
美しいタイルが大量に入っているのが特徴。
さらに、見た目の美しさだけでなく、
そこにシンプルなルールと戦略の奥深さが
絶妙にバランスよく組み込まれており、
もはや美しさすら感じさせる完成度を誇る一作。
最後に
今回は、ボードゲーム界のアカデミー賞とも
言われる「ドイツ年間ゲーム大賞」の受賞作品
の中から、さらに10個に厳選してご紹介しました。
ボードゲームはとても数が多く、遊んでみるまで
楽しさがわかりづらいエンターテイメントでは
ありますが、もし、どれを遊んでいいかわからない
場合は、大賞作品の中から選んでみるのも1つです。
ボードゲームの大賞作品は、数あるゲームの中でも、
今までにない新しい体験を提供してくれるので、
興味のある人は、一度遊んでみてはいかがでしょうか。
by ボードゲームソムリエNaoki
(注釈)
わかりやすさを優先し、詳しい説明を割愛した部分を
こちらに注釈として、まとめております。
※「ボードゲーム界のアカデミー賞」
映画のアカデミー賞が有名なため、わかりやすさを優先し、
ドイツ年間ゲーム大賞を「ボードゲーム界のアカデミー賞」
と説明しておりますが、アカデミー賞は、アメリカ国内の作品
に限られた賞に対し、ドイツ年間ゲーム大賞は、ドイツに限らず、
どの国のボードゲームも対象となる点で異なります。
※「パイレーツ・オブ・カリビアン2に登場したゲーム」
『ブラフ』を、パイレーツ・オブ・カリビアン2に登場した
ゲームと説明しておりますが、正確には、映画に登場したゲームを
発展させたゲームが『ブラフ』であるため、厳密には元ネタが
映画に登場したということになります。