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ボードゲームコラム

ボードゲームソムリエ 2021年 ベストゲーム10選

ボードゲームソムリエ Naokiです。

最近は、表で活動するよりも裏で活動することが多くなり、今までの価値観からいろいろ変わった年ではありましたが、ボードゲームはそれなりに遊びましたので(といっても、やはりコロナの影響は大きくそこまで遊べておりませんが)、2021年の中でプレイしたゲームの中からベスト10をまとめてみました。

他のおすすめ記事とは違い、ボードゲームソムリエの好みが色濃く出ていますが、ご了承ください。

歴代10選はこちら

2021年キワモノゲーム10選
2020年ベストゲーム10選
2019年ベストゲーム10選
2018年ベストゲーム10選
2017年ベストゲーム10選
2016年ベストゲーム10選
2015年ベストゲーム10選

選抜基準

  • 2021年1月1日から2021年12月31日の間に遊んだゲーム
  • ボードゲームソムリエがその中で面白いと思ったゲーム
  • 遊びやすさ、入手のしやすさなどは全く考慮しておりません
  • あくまで順位付けのランキングではなく、”10選”になります

No.001『ニューヨークズー』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5673404/new-york-zoo)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/6175474/new-york-zoo)

デザイナー:Uwe Rosenberg
発売年:2020年
入手難易度:★

今やボードゲーム界を代表するデザイナーのパズルゲーム。

個人的には、最近は似たようなタイル配置パズルゲームを大量につくっているため、敬遠気味だったが、「手番ではたった2つのアクションから1つを選ぶシンプルなルール」に惹かれてプレイしてみたところ、その完成度の高さに驚愕。

純粋に誰でも楽しめる動物園というテーマを大量のフィギュアで表現しているところも素晴らしく、ちょっとした戦略ゲームを幅広い層で楽しめる作品。

No.002『シャッテンマイスター』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/2927750/shadow-master)

デザイナー:Wolfgang Warsch
発売年:2016年
入手難易度:★★★

1000個以上の新作の中から6個しか選ばれないドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品に1年の中で3つも選ばれた天才デザイナーの過去作品。

影絵をテーマにしたパーティーゲームで、様々なものが合わさった影絵の中からいち早く隠されているものを当てるというシンプルなルールは誰でも気軽に楽しめるのは素晴らしい。

ありそうでなかったも影絵から当てるという体験も新しいので、興味のある人はぜひやってみてほしい。

No.003『パレオ』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/6039256/paleo)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5618534/paleo)

デザイナー:Peter Rustemeyer
発売年:2020年
入手難易度:★★

2021年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞受賞作。

大賞受賞数が1番多い老舗メーカーの本格的な協力ゲームとして少し気になっていたものの、ノミネート発表されるまで結局プレイしなかったのだが、いざやってみると「これは大賞とる」と確信させるほどの作品だった。

協力ゲームの問題点とされる「奉行問題(1人のプレイヤーが進行しすぎる)」を見事な新システムで解決した点はもちろん、ゲーム上、なくてもいいのに原始時代のテーマを具体的に表現するカードを置くためだけのコンポーネントも素晴らしく、確実に大賞とりにきてるなと久々に感じさせてくれたボードゲーム(そして、見事大賞をとった)。

No.004『ダイナソーアイランド』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/3429338/dinosaur-island)

デザイナー:Jonathan Gilmour & Brian Lewis
発売年:2017年
入手難易度:★

◯ュラシックパークをつくるというありそうでなかったテーマを遂に実現しちゃったボードゲーム。

個人的に恐竜がテーマのゲームは好きなこともあるが、これは◯ュラシックパークの映画を見たことある人なら誰でもやりたいと思わせてしまう作品ではなかろうか。

自分の好きな恐竜を創造する楽しさ、創造した恐竜をパークに配置してお客さんを呼び寄せて稼ぐ世界観、たまに恐竜が暴れだしてお客さんを食べてしまう恐竜映画のお約束まで、恐竜好きならマストプレイの作品。

No.005『Q.E.』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/4383594/qe)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/6269540/qe)

デザイナー:Gavin Birnbaum
発売年:2019年
入手難易度:★★★

いくらでもお金をつぎ込めるオークションゲームとして一時期、話題になった作品。

もともとオークションゲームが好きなこともあったが、まさかお金が無限に使えるゲームが出るとは(笑)

それでいて、ゲームは全く崩壊してなく、むしろ今までにない完成度と感じさせるほどのオークションゲームに仕上がっているので、オークションゲーム好きならぜひとも遊んでほしいゲーム。

No.006『ゼンドー』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/3808891/zendo)

デザイナー:Kory Heath & Andrew Looney
発売年:2001年(リメイク版は2017年)
入手難易度:★(入手は簡単だが、和訳無しの可能性ありなので注意)

2001年に登場して15年以上の時を経て、リメイクされた「ルール推理系ボードゲーム」の元祖。

個人的にはこの「ルール推理系ボードゲーム」は好きで種類が少ないものの、いろんなゲームをやっているのだが、元祖はリメイクされるまでなかなか手に入れることができず、リメイク版をやっとプレイすることができた。

実際にやってみると、勝敗的なゲーム性でいえば、ふわふわした部分はあるが、その分、自由度がどの派生作品よりも高く、リメイクされてお題カードが追加されて初心者にも優しくなった(昔は自分で考えなければならなかったらしい)こともあり、素晴らしいリメイク作品。頭の体操とかにもよさそうなゲームだ。

No.007『世界の七不思議デュエル+拡張アゴラ』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/3376065/7-wonders-duel)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/2700927/7-wonders-duel)

デザイナー:Antoine Bauza & Bruno Cathala
発売年:2015年
入手難易度:★

2011年にドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞した「世界の七不思議」の2人用作品だが、世界ランキングが17位と本家よりも高いというすごい作品(ちなみに本家も世界ランキング73位と決して低いわけではない)。

このゲームは一度プレイしたことがあり、そのときは「なるほど」くらいにしか思わなかったのだが、BGA(オンラインボードゲームサイト)で導入されて、久々にプレイしてみたところ、一緒に導入されていた拡張がものすごく完成度が高くて感動して今回10選に選抜した。

拡張が入っていると入っていないでは、全くといっていいほどゲームの奥深さが変わるので、普段は「拡張とか入れるくらいな他のゲームをやる派」の自分でも、これは拡張マストバイと感じてしまうほどの作品。(ちなみにBGAでやりまくっていたときには「パンテオン」というもう1つの拡張は導入されていなかったため未プレイだが、最近導入されたみたいなので、今度遊んでみたい)

No.008『ダークソウルボードゲーム』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/3784353/dark-souls-board-game)

(引用:https://www.amazon.co.jp/Steamforged-Games-Dark-Souls-Board/dp/B01MXLB67B)

デザイナー:David Carl & Alex Hall & Mat Hart & Richard Loxam
発売年:2017年
入手難易度:★(入手は簡単だが、和訳は自分で用意する必要あり)

キックスターターで6億円近く集めたボードゲームとして話題になった作品。

「ダークソウル」というゲキムズ人気ゲームのボードゲーム版で、このボードゲームもゲキムズ仕様に仕上がっており、自分はダークソウルを遊んだことはなかったが、協力ゲームとして普通に完成度が高く、6億円近く集めたゲームは伊達ではないと思い知らされた。

「このゲームキツすぎ!」と思わせつつも、ギリギリのところでなんとか進める難易度設計、単純ながらも楽しめる戦闘時のダイス要素、レベルアップのガチャシステム、ボスの絶望感の強さなど、ボードゲームファンでなくとも楽しめるようになっているのはさすがの一言。

No.009『オハイオ』

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/5238281/ohio)

(引用:https://www.boardgamegeek.com/image/118588/ohio)

デザイナー:Reiner Knizia
発売年:1998年
入手難易度:★★★★★(古代ローマの新しいゲームを入手すれば代用可能。その場合、★1)

ボードゲーム界を代表するデザイナーによる不思議なオークションゲーム。

テーマ性はほぼ皆無(オハイオというタイトルもゲーム性と全く関係ない笑)で、最近はそういうゲームにあまり興味がなくなっていたのだが、恐ろしいほどの切れ味があるゲームで、テーマがなくても、こんなゲームがつくれるのかと衝撃を受けた作品。

オリジナルは非常に入手が難しいが、いつかは手に入れたいと思わせてくれるゲーム(なくてもゲームはできるのだが、こういうのを欲しがってしまうのがゲーマー笑)。

No.010『イカP』

(引用:https://bodoge.hoobby.net/games/ika-p)

デザイナー:Saeki Takuya
発売年:2005年
入手難易度:★★★★

イカサマポーカーをテーマにした同人ゲーム。今ほど、同人ゲームが主流ではなかった時代に発表されたため、入手が難しい。

普通のゲームよりも、10,J,Q,K,Aが多く入っているため、強い役をつくることができるのだが、その分、全く同じカードが入ることになり、役をみんなで同時発表するときに自分と同じカードが他の人にあれば「イカサマだ!」と宣言することで強制的に失格させることができるというぶっ飛んだルールが最高の作品。(同じカードがあるということは自分もイカサマしているということなのだが、先に行ったものがちで相手が強制的にイカサマになるというところがミソ)

それでいてネタゲーとして終わってなく、失格されないような守りの立ち回り(5〜9のカードは1枚ずつしかないため、絶対にイカサマ宣言されない)ことができたり、3回ミスすると強制負けになるスリル、賭け金も盛り上がるような流れに設計されているなど、コンポーネントは同人クオリティながらも、今だに「同人ゲームならこれが1番」という人もうなずける隠れた名作。

 

以上が、ボードゲームソムリエの2021年にプレイした中のベストゲーム10選でした。

今年も一緒に遊んでくださった皆様、ありがとうございました。

今年も最近のゲームが多めになりましたが、遊ぶ機会が減りつつも、面白いゲームと出会えたことを嬉しく思います。

来年も素敵なゲームに出会えますように。

by ボードゲームソムリエ Naoki

【注意】入手難易度は執筆時のものです。再販・絶版・流通状況により変わります。

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